ビタミンC シミ/原因

シミができる原因についてカンタンに説明します。
紫外線を浴びたら日焼けして肌が黒くなりますよね。
それがしばらくすると元の肌に色に戻ります。
これは紫外線によりできたメラニンがうまく排出されたということです。
しかし紫外線を大量に浴びることで、
①メラニン色素が過剰にできる。
②できたメラニンがうまく排出されない。
そんな場合に肌へのシミとなって残ってしまうのです。
このメラニンの排出は肌の細胞の入れ替わりと密接に関係しています。
この肌の細胞の入れ替わりのサイクルのことをターンオーバーといいます。
健康な肌であればこのターンオーバーのサイクルはだいたい28日ぐらいといわれています。
しかしなにかの原因でこのサイクルが乱れると細胞の入れ替わりが遅くなることになります。
その結果、メラニンが蓄積してしまいシミとなって残ります。
ビタミンC シミ/効果

シミができる原因はメラニンが過剰に生成され蓄積することだといいました。
このメラニンを生成するのに働くのがチロシナーゼといわれる酵素です。
このチロシナーゼがシミの元のチロシンというアミノ酸を活性化させてメラニンを生成します。
このメラニンの元のアミノ酸であるチロシンはドーパへ変化。
そしてドーパはドーパキノンへ変化します。
そしてさらにドーパキノンをメラニンへと変化させます。
そして徐々に色を褐色に変化させてそれが表皮細胞に渡されると最終的にシミになります。
ビタミンCにはこのチロシナーゼがチロシンの活性をおさえる働きがあります。
それはつまりシミの元となるメラニンができるのをおさえるということになります。
その他にもビタミンCはすでに生成されたメラニンを無色化する効果や抗酸化作用をもっています。
つまりすでにできてしまったシミを薄くする効果や抗酸化作用によりメラニンの元となる酵素を除去することでメラニンの生成をさせないという予防効果もあるのです。
つまりビタミンCのシミに関する働きをまとめると、
①メラニンの生成をおさえる効果
②発生したメラニンを薄くする効果
③抗酸化作用によるメラニンの生成の予防
ビタミンCにはこの3つのシミへの効果があるということです。
ビタミンC シミ/消す

ではビタミンCですでにできてしまったシミを完全に消すことはできるのでしょうか?
ビタミンCは発生したメラニンを薄くする効果はありますが残念ながら完全にシミを消すことはできません。
ただしできてしまったシミを薄く目立たなくすることや新たなシミをできにくくすることは可能です。
ビタミンCは人間の身体の中では作ることができない栄養素です。
だからビタミンCを含んでいる食べ物をできるだけ積極的に摂る必要があります。
ビタミンC シミ/肝斑

肝斑とは頬などに左右対称にできる薄い色のシミです。
ただし通常のシミのように紫外線が原因でできるものとは異なり女性ホルモンの影響でできるシミといわれています。
そのため疲れているとかストレスが多いなどの内的な要因で肝斑ができると考えられます。
このような要因からビタミンCの働きである「紫外線によるメラニンの生成をおさえる」という効果も肝斑にはあまり意味がないのではないかという意見も出てきそうです。
しかし直接の原因でないにせよ紫外線を浴びることで肝斑の発症のきっかけになることもありえます。
また女性ホルモンの影響で肝斑を発症したとしても紫外線を浴びることでより症状が悪化することもあります。
このことからビタミンCはそれらの対抗策としても有効だとされています。
その証拠に美容皮膚科などの医療機関では肝斑の治療としてトラネキサム酸に加えてビタミンCを処方されています。
肝斑に対してもビタミンCが有効なことがこのことからもわかります。
ビタミンC シミ/対策

シミやそばかすに対するビタミンCを使っての対策としてはまず食べ物として取り入れるのがおすすめ。
ビタミンCを多く含む食材としてはトマトやピーマン、ブロッコリーなどの野菜やトマトやオレンジ、キウイなどの果物などにも豊富に含まれています。
これらを意識的に毎日の食事に取り入れるだけなのでそんなに負担になりません。
ただしビタミンCを食事のみから必要な量を摂り続けるのも大変です。
だから食事に加えて他の方法も並行して取り入れたいところです。
そこでおすすめできるのがサプリメントやスキンケア用品、医薬品などです。
これらを食事での不足分をおぎなうつもりで取り入れましょう。
例えばスキンケア用品にビタミンCの配合されたものを取り入れるのも良いと思います。
現在は数多くの化粧品のブランドからシミ対策用のスキンケア用品が売り出されています。
スキンケアは毎日行うのですからビタミンCの配合されたものを取り入るのも負担なくできると思います。
医薬品に関しても市販のものや皮膚科で処方される内服薬やクリームなど外用薬がありますので医師や薬剤師に相談したうえで取り入れるのが良いでしょう。
ビタミンC シミ/皮膚科

美容皮膚科などでおこなわれるシミ治療でビタミンCを使った方法は点滴や注射、イオン導入などがあります。
高濃度ビタミンCの点滴
食事からシミ対策に必要なビタミンCをとり続けるのは大変です。
それを高濃度のビタミンCを血液中に投与することで身体の中に効率よくビタミンCを取り入れることができます。
またビタミンCのもっているシミへの効果の他にも肌の弾力をもたらすとされるコラーゲンの生成を促進させる作用もあるのでアンチエイジングの効果も高いといわれています。
ビタミンCのイオン導入
イオン導入とは弱い電流を流すことで手で塗るよりもより深く成分を浸透させることができる方法です。
この理屈は磁石の特性と同じでお互いの引き合う力を利用することで手で塗るよりも数十倍も浸透がよくなります。
ビタミンCをこのイオン導入により浸透させることでシミへの効果がより大きくすることが可能です。
ビタミンC シミ/クリームを塗る

ビタミンCは内服するのがいいのか?それともクリームを直接肌に塗るのが効果的なのか?こんな疑問を持つ人も多いでしょう。
身体の健康面への効果ならともかくシミなど肌への効果を実感できるのはクリームなどの外用薬や化粧品の方が効果を実感しやすいといえます。
そしてその時に使うものも同じビタミンCに比べてより浸透力が高く成分として安定しているビタミンC誘導体がおすすめです。
美容皮膚科などクリニックで処方されるのはビタミンC誘導体クリームやビタミンC誘導体ローションなどがあります。
ビタミンC シミ/内服薬

ビタミンCの配合された内服薬として美容医療で処方されるのがシナールという薬です。
シナールとはビタミンCであるアスコルビン酸にバントテン酸を配合した複合剤です。
肌が白くなるというのでそれをもじったのがシナールという名前の由来になっています。
バントテン酸はビタミンB5の別名ですがこれを加えることでアスコルビン酸の働きをより効果的にすることが可能になります。
つまりバントテン酸を加えることでシミに対する美白作用がより高くなるということです。
このシナールはクリニックで処方される内服薬ですからシミに対する効果は高いといえます。
それでもハッキリ効果を実感できるまでは3カ月はかかるといわれています。
なぜならターンオーバーといわれる肌の入れ替わりは最低でも28日間はかかるからです。
美白効果が高いとはいえある程度の期間はコツコツ継続することが大切です。
ビタミンC シミ/レーザー

レーザーを使ってのシミ取りはメラニンの黒い色へのみ反応するので周りの正常な肌への悪影響は少ない治療法です。
そしてレーザーでのシミ治療は即効性もありその効果も強力です。
このレーザーでのシミ取り治療の後にもビタミンCが使われています。
レーザーでのシミ取りの副作用として一時的にシミが濃くなってしまうというケースが割とよくあります。
これは俗にいう「戻りシミ」と呼ばれている炎症後色素沈着のことですがこれを改善するためにビタミンCを使うのです。
具体的に言うとレーザー治療後にビタミンCのイオン導入やビタミンCの塗り薬や飲み薬を使うのです。
そうすることでレーザー治療による肌への色素沈着を極力軽くすることが可能になります。
ビタミンC シミ/化粧品

ビタミンC誘導体の配合されたスキンケア化粧品は数多くのメーカーから発売されています。
しかしいろいろあり過ぎてどういった基準で選べばよいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
どんなスキンケア用品を選ぶか?
化粧水や美容液、またオールインワンジェルのようなカンタン時短のものもあります。
またクリームやマスクのようなものもあり迷ってしまいますよね。
まずはこれらの中から自分にはどれがいいのか選ぶ必要があります。
ビタミンC誘導体の入ったスキンケア化粧品をはじめて使うのであればもっとも使用頻度の高い化粧水からはじめてみてはどうでしょうか。
ビタミンC誘導体の配合された化粧水にもいろんなテクスチャのものがありますが人気があるのはさらりとしたもの。
そして配合されているビタミンC誘導体がどんなタイプであるのかということもポイントです。
水溶性であれば水に溶けやすいので即効性が期待できますし油溶性であれば肌への浸透に優れているということになります。
次に注目したいのがビタミンC誘導体がどれぐらいの濃度で配合されているかということ。
肌への効果を考えるとできるだけ高濃度のものをチョイスしたいところです。
ただし肌への刺激ということを考えると敏感肌の方は5%を超える化粧水の場合は肌に刺激を感じることもあるようです。
ビタミンC シミ/美容液

シミの悩みを解消するためにビタミンC配合の美容液を選ぶ時にもその濃度やテクスチャーを確認することは必須です。
その他にもビタミンC以外にはどんな成分が配合してあるのかということも確認しておきましょう。
まずビタミンCの濃度については5%から25%ぐらいまでのものが多いですが敏感肌の方ならまずは5%ぐらいのもので様子をみるのがおすすめ。
それで大丈夫であれば徐々に濃度の濃いものを使うようにしていくのがよいでしょう。
テクスチャーについてはご自身の好みに合わせてチョイスするようにしましょう。
つけ心地に関してはビタミンCの濃度によっても違ってきます。
濃い美容液はべたつくことがあるので効果と使い心地のバランスをみてチョイスしましょう。
またシミの予防や改善が目的なのですからトラネキサム酸やアルブチンなどの美白成分が配合されているかも必ず確認しましょう。
ビタミンC シミ/ランキング

ビタミンC誘導体を配合しているおすすめ化粧品のランキングです。
化粧水、美容液、そしてオールインワンジェルの3つのカテゴリーごとに3つづつチョイスしましたので参考にしてみてくださいね。
化粧水
1位 ドクターシーラボ VC100エッセンスローションEX

両親媒性ビタミンCを配合している化粧水だから浸透力と即効性を兼ね備えていますよ♪
5,170円
2位 ちふれ 美白化粧水 VC

プチプラで効果のある化粧水ならこちら。グリチルリチン酸2Kを配合しているから敏感肌の人にもおすすめ♪
880円
3位 ORBIS(オルビス) ブライト ローションM

ビタミンC誘導体を配合しているだけでなく3-o-エチルアスコルビン酸も!だから日焼けを予防できる化粧水なのです♪
1,980円
美容液
1位 メラノCC 薬用しみ集中対策プレミアム美容液

一日1回の使用で半年間は使えるコスパの良さが魅力の美容液。あのロート製薬が開発しているから安心♪
1,628円
2位 ビーグレン Cセラム

肌につけた瞬間からなじむ感じがクセになるという声も多い美容液。ビタミンCを高濃度で配合しているロングセラー美容液♪
¥5,170
3位 無印良品 敏感肌用薬用美白美容液

岩手県釜石の天然水を使用している美容液。5種の植物エキスを配合。
1,390円
オールインワンジェル
1位 カナデルプレミアホワイト

カナデルから発売されているシリーズの中でも最も人気のジェル。化粧水、美容液の役割もカバー♪
4,200円
2位 極潤パーフェクトゲル(美白)(肌ラボ)

とろっとしたテクスチャーが人気のオールインワンゲル。美白効果を保湿効果の両方をカバー。
1,507円
3位 ゲルSa(素肌しずく)

ビタミンC誘導体やコエンザイムQ10をはじめ8種類の保湿成分を配合。これひとつでシミもシワも一緒にケア♪
2,090円
ビタミンC シミ/まとめ
以上、シミに対するビタミンCの効果をはじめ皮膚科などでの使われ方などを解説してみました。
ビタミンCはできてしまったシミを完全に消すことはできないことがわかりました。
また内服よりはクリームなど塗る方の効果がより高いということもわかりました。
やはりシミの治療、予防にはビタミンCが欠かせないということで積極的に使っていきたいところですね。