ためしてガッテン!シミがニベアで?/消す方法

そもそもNHKの「ためしてガッテン」での内容は?
公共放送である日本放送協会(NHK)の放送内容が話題になり「ガッテン塗り」という呼び名までついたスキンケアの方法はこんな感じです。
洗顔する→ぬれている状態で保湿クリーム→スキンケア完了
通常の洗顔後に化粧水や美容液、乳液などを使わないで保湿クリームのみでするスキンケアのことです。
放送内ではこのスキンケア方法をおこなった89歳のおばあちゃんと40歳の女性との肌の水分量を比較。
おばあちゃんの方の方に軍配があがったということで話題に!
「洗顔後にクリーム塗るだけ!」
このシンプルさがSNSで火がついて拡散されることになりウワサがウワサを呼んだのです。
その中にはこの方法が間違って伝えられたり歪曲されたりして独り歩きしてしまったものも多々あったようです。
なぜ「ニベア青缶に何を混ぜたらシミが消える」になったのか?
いくつかのデマの中からとんでもないものがありました。
「ニベア青缶に●●を混ぜたらシミが消える」
このデマの元はネット広告でした。
ある企業の化粧品の宣伝に使われていたことが判明しました。
その販売元はただちに公告そのものには関わっていないと否定したうえで関連広告をすべて停止。
アフィリエイト報酬欲しさで虚偽の公告を出稿したアフィリエイターがこのデマの発端だとされました。
またニベアの販売元である花王もツイッターの公式アカウントでニベアと●●を混ぜることでシミが消えることはないとのアナウンスを発表しました。
つまりニベアでシミが消えるというのはまったくのデタラメということなのです。
しかしSNSで拡散されたこの噂をいまだに信じている人が後を絶たず・・・
そんな人たちが早く当記事にたどり着いてほしいものです。
実際のニベア青缶の肌への効果は?
ニベア青缶の実際の肌への効果はどうなのでしょうか?
ニベアの成分表からみてみると美容成分は配合しておらず油分がそのほとんどを占めています。
つまりニベアは保湿するのみのクリームであるということです。
「ニベアはシミ消しの効果はまったく無い!」と言って良いです。
SNSで拡散され話題になったものをもう一つご紹介します。
それはあの高級保湿クリームである「ドゥラメール」とニベアの配合成分がとても似ているということ。
ドゥラメールはわずか60mlで4万円もする高級保湿クリームです。
配合成分が似ていることからニベアにも同じような効果があるのでは・・・
そんな噂がSNS上で話題になったのです。
しかし実際は精製度や配合割合、残りの成分の違いなどに価格や効果の差があると考えられます。
それにニベアにはドゥラメールの売りである海藻エキスは配合されていません。
確かにニベアも500円で買えるコスパの高い保湿クリームであるには変わりないでしょうけれど・・・
ではシミを消す方法で即効性があるのは?
できてしまったシミを消すには市販薬または処方薬、例えばビタミンCやトラネキサム酸の内服薬やハイドロキノンの入った外用薬などがあります。
ただし即効性という点を考えれば美容皮膚科など医療機関でおこなわれているレーザー治療がおすすめです。
このシミ取りレーザーの特徴としてはシミの元であるメラニン色素のみに反応する性質があるのでまわりの正常な細胞を傷つけることなくシミのみに反応して破壊することが可能です。
シミの種類や大きさなどでも変わりますが1回の治療で消える場合から月に1回、4~5回の施術が必要なケースもあります。
ためしてガッテン!シミがニベアで?/取れる

ひとくちにシミといってもその要因は様々です。
またいまだハッキリ原因の分かっていないシミもあります。
市販の医薬品やクリニックで治療を受けるにしてもそれがどんなシミであるかを知るかで治療法が変わってきます。
ここではシミの種類やその原因を確認して適切な対処法を見つけつける手掛かりにしましょう。
老人性色素斑
いわゆるシミというとこの老人性色素斑のことを指します。
紫外線に当たることが原因でできるものをいいます。
したがって日光にあたる機会の多い顔や手足にできるケースが多いです。
「老人性」といいますが30代から発生することが多く中には10~20代でこのシミができる人もいます。
茶褐色で円形のものが多いですがその大きさは小さいものから大きいものまで様々です。
この老人性色素斑の予防策としては紫外対策をしてメラニンの発生を抑えることが重要。
そしてたとえメラニンが発生したとしてもうまく排出できるように日ごろからターンオーバーを整えておくことが大切です。
雀卵斑(そばかす)
いわゆるそばかすといわれるものがこの雀卵斑のことで原因は遺伝的な要素が強いシミです。
大きさは1~5ミリぐらいの丸い茶褐色のシミです。
目の下や頬、鼻を中心にできることが多いですがそれ以外でも肩や背中、腕にできることもあります。
老人性色素斑と違い3歳ごろの幼少期から思春期にかけてできるケースがほとんどです。
そして遺伝的なものですが紫外線により症状が悪化することもあり紫外線対策も大切になります。
ただこのシミは年とともに薄くなる、または消えてしまうことも多いのでそれほど深刻に考える必要はありません。
肝斑(かんぱん)
肝斑は頬のあたりに左右対称に出来るのが特徴ですが額などにもできることもあります。
そしてその形は様々です。
この症状ができる原因ははっきりわかっていませんが紫外線や女性ホルモンのバランス、洗顔などのスキンケアの摩擦、ストレスなどがあげられています。
おもに30代を超えた女性にみられますが閉経後に目立たなくなることも多いです。
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
ADMは後天性真皮メラノサイトーシスとも呼ばれていて肝斑と同じような位置にできることもおおく見た目も似ていることから間違われることもよくあります。
ただ肝斑との違いはシミではなくアザの一種に分類されている点です。
そしてこのADMができる原因はいまだ明らかになっていません。
シミに比べて皮膚の深いところにできるので治療するにもある程度の回数が必要だといわれています。
炎症後色素沈着
炎症後色素沈着は皮膚に炎症が起きた後にそれが跡となったシミのことをいいます。
例えばニキビや火傷、傷、アトピー、虫刺されなどが原因でメラニン色素が沈着してしまったというようなシミです。
これらはターンオーバーにより消える場合もありますがダメージを完全に回復しきれないものは肌へのシミとなり残ってしまいます。
年齢や性別を問わず誰にでもできるシミです。
シミ消しに効果がある医薬品
シミに効果があるとされる薬はドラッグストアなどで購入できる市販薬、美容皮膚科などで処方される処方薬があります。
同じ成分の薬でも医師の診断の元で処方される処方薬の方が高い濃度の薬を使うことができます。
また市販薬と処方薬では服用期間についてもその制限に差があると考えて良いでしょう。
そして医師に処方してもらう場合、美容目的のシミ治療薬は基本的に保険適用になりません。
シミ消しの内服薬
シミに効果があるとされる内服薬はL-システイン、ビタミンC、トラネキサム酸 を配合したものが代表的です。
シミを薄くするだけでなく予防する効果も期待できるのでぜひ取り入れたい成分といえるでしょう。
各成分の働きをみてみましょう。
L-システイン
アミノ酸の一種で人間の皮膚や髪の毛などにも含まれている成分。
メラニンの生成を抑える働きがありターンオーバーを促進する作用があるほか肌荒れを改善する効果も期待できます。
ビタミンC
シミや美白に欠かせない成分といってよいのがこのビタミンC。
シミの元であるメラニンの生成を抑える働きと生成されたメラニンを排出する効果があります。
また抗酸化作用があるので肌の美白効果も期待できます。
トラネキサム酸
シミの元となるメラニンの生成を抑える作用があります。
また抗炎症作用もありシミへの効果、美白効果が期待できます。
シミ消しの外用薬
シミ消しとして塗り薬としてよく用いられるのはハイドロキノンやレチノイン酸、ビタミンC誘導体などの成分を配合した薬です。
特にハイドロキノンとレチノイン酸との併用は美白効果が高いといわれています。
ハイドロキノンはメラニンのもとであるメラノサイトの数を少なくする効果がありレチノイン酸の方は肌の生まれ変わりを促進させる効果をもっています。
したがって効率よくシミへの対策ができるというわけです。
ただしシミへの効果が高い分、肌への負担も大きくなるので副作用として赤くなったりひりつくなどの症状が出る可能性があります。
もしそのような症状が出た場合はただちに医師に診てもらうようにしましょう。
レーザー治療
レーザーでのシミ取り治療は非常に効果が高く即効性も期待できるぶん場合によっては高額の費用がかかる場合もあります。
多くのクリニックは無料カウンセリングをおこなっていますからレーザーでのシミ取り治療にどれぐらいの費用がかかるのか、また必要な施術の回数、シミが目立たなくなるおおよその期間なども事前に把握してから施術をうけるかどうかの判断ができます。
シミ取りレーザーの種類
Qスイッチルビーレーザー
Qスイッチルビーレーザーはシミ取り治療の代表的なレーザーと言ってよいでしょう。
ほぼすべてのシミに対して効果を発揮することができるオールラウンドなレーザーでメラニン色素だけに反応。
シミのまわりの正常な皮膚へのダメージを最小限に抑えることができるレーザーです。
Qスイッチヤグ(YAG)レーザー
Qスイッチヤグレーザーは2つの波長をもつレーザー。
そのため皮膚の表面と深い部分にダメージをあたえることが可能です。
このことからシミの他にもホクロ、アザなどの複合的な治療が可能となっています。
またこれまでレーザー治療ではむずかしいといわれた肝斑の治療にも有効です。
レーザートーニング
レーザートーニングの特徴はシミに対してムラがなく均一に照射することが可能です。
これは照射後の炎症によりシミが濃くなってしまうことを避けられるというメリットがあります。
このためこれまでむずかしいとされてきた肝斑の治療にも効果的になりました。
そして低出力で波長が長いため美肌への効果も期待できるレーザーです。
ピコレーザー
ピコレーザーはこれまでのレーザーにくらべて照射時間が非常に短いため熱の影響が軽減できるというメリットがあります。
これは治療による肌への負担が少なくダウンタイムを軽くすることの貢献しています。
また3種類の波長のレーザーを照射できるのでさまざまなシミの治療に対応することが可能です。
レーザー治療Q&A
レーザーの痛みについて
通常はレーザーでの施術の時は麻酔の必要はありません。
照射時に若干の痛みを伴う場合もありますが多くは輪ゴムで弾く程度のもので我慢できる程度の痛みだと考えておけばよいでしょう。
ダウンタイムの期間について
治療を受けてから普通の生活に戻ることができるまでの期間も考慮に入れておかなければならないことも覚えておきましょう。
その内容としてはレーザーの照射部位の赤みや腫れ、かさぶたなどがあります。
これらが元に戻るまでは大体2週間程見ておけばよいでしょう。
シミ取りの効果が自覚できるまでは?
レーザーでの治療後に色素沈着があらわれますがこれは元のシミとは別物です。
この色素沈着が時間の経過とともに徐々に薄くなっていきますがこの期間は個人差があります。
おおよそ3ヵ月から6か月ほどと考えておけばよいですが長い場合は1年ほどかかるケースもあります。
ためしてガッテン!シミがニベアで?/白くする

医薬品やクリニックでシミやそばかすを綺麗にすることも大切ですが新たにシミそばかすができないように予防することも大切。
なぜならシミそばかすはできた後の治療よりもできなくする予防の方がずっとカンタンでコストがかからないからです。
そのためには日ごろのスキンケアやUV対策、また食事や睡眠、ストレス対策などが基本になります。
これらは習慣の中に取り入れることで無理なく対策することが可能になります。
例えば毎日行うスキンケアのなかに美白成分の入ったものを取り入れるとか美白効果のある食べ物を取るとか朝起きたら日の光を浴びるようにするなど規則正しい生活を心がけることで可能になります。
①紫外線対策をしておく
②メラニンを排出しやすくしておく
この2つのポイントをおさえることで肌を美しく白くすることが可能になります。
ためしてガッテン!シミがニベアで?/顔

日ごろのスキンケアに無理なく取り入れることができるのはあらかじめ美白成分が配合されたもの。
たとえば化粧水とか美容液、乳液などにあらかじめそんな成分が入っていれば簡単に美白ケアできますよね。
それに化粧水や美容液、乳液などをひとつのアイテムで済ませられれば肌への摩擦などの負担も軽減できます。
そんなアイテムが薬用美白オールインワンジェルというジャンル。
このジャンルにはいろんなブランドが軒を連ねるように商品を発売しています。
薬用なだけあって厚生労働省の承認を得ている美白成分を配合しているのでシミやそばかすへの予防効果は折り紙付きです。
顔のシミそばかすを予防するならカンタンスキンケアをしながら美白対策ができるこんなアイテムがおすすめです。
ためしてガッテン!シミがニベアで?/まとめ
以上、保湿剤であるニベアでのシミ消し効果の有無から本気でシミを消すためにはどうすれば良いのかまでを解説してみました。
いろんな情報がとれるのがネットの良いところ。
しかしデマも多いということも心得たうえで活用するのが大切ですよね。
本当にシミで悩んでいる方がこのページにたどり着ければうれしいです。
そして最短でシミの悩みが解消できれば良いと願っています。