顔のシミの原因は?/メカニズム

顔にシミができるのは紫外線やホルモンバランスンスの乱れによるメラニンの生成が要因のひとつです。
例えば肌が紫外線を浴びることでメラノサイトと呼ばれる色素細胞がメラニンを生成します。
ただはじめからこのメラノサイトがメラニンを生成するのではなくはじめはチロシンというアミノ酸です。
このチロシンというアミノ酸がチロシナーゼという酵素によってドーパへと変化。
そのドーパがドーパキノンへと変化し最終的にメラニンへと変化します。
チロシン→ドーパ→ドーパキノン→メラニン
シミはこの流れでメラニンが蓄積することによってできます。
ただし正常に肌の細胞の入れ替わりがおこなわれればこのメラニンはシミとならずに垢として体外に排出されます。
そしてこの肌の細胞の入れ替わりのことをターンオーバーといいます。
このターンオーバーは20代の健康な人なら約28日間ぐらいといわれていますが加齢や乱れた食生活、睡眠不足、ホルモンバランスが崩れるなどの要因で乱れてしまうことがあります。
このターンオーバーのサイクルが乱れることでメラニンが外に排出されず肌の中にたまります。
そして外に排出されないで蓄積したメラニンがシミとなるのです。
この流れをまとめると以下のようになります。
①肌の中にメラニンが生成される
②そのメラニンが体外に排出されない
③蓄積したメラニンが定着してシミになる
ターンオーバーをわかりやすくいえば日焼けした肌がしばらくすると元の白い肌にもどることをイメージしてください。
紫外線を浴びることで黒く焼けた肌がしばらくすると元の白い肌にもどります。
それは細胞の入れ替わりでメラニンがうまく身体の外に排出されているということです。
ターンオーバーがうまくいかないとこのメラニンが肌の中にたまってシミになるのです。
顔のシミの原因は?/種類

シミといってもできる原因や形でその名前はいくつかに分けられます。
ここでは5つのシミの原因や形をについて簡単に説明します。
老人性色素斑
シミというとこの老人性色素斑のことをいいます。原因は紫外線を浴びることでできるもので茶褐色で円形で大きさはまちまちです。30代でできるケースが多いが10~20代のケースもある。
雀卵斑(そばかす)
そばかすといわれるタイプのシミです。遺伝的要素が強いシミ。大きさは1~5ミリぐらいの茶褐色で円形のもの。3歳~思春期にかけてできるのが特徴。
肝斑(かんぱん)
左右対称にできるのが特徴のシミ。原因は不明だが紫外線、ホルモンバランの乱れ、スキンケアによる摩擦、ストレスといわれている。おもに30代の女性にみられる。
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
肝斑と間違われることもあるのがこのADM。しかしADMはシミではなくアザの一種。そして原因は不明。
炎症後色素沈着
炎症後色素沈着はその名の通り炎症後にできたシミ。ニキビや火傷、傷、アトピー性皮膚炎、虫刺されなどでメラニンが沈着することでできるシミ。どんな人でもできるタイプのシミ。
顔のシミの原因は?/対策

シミができないようにするには2つのポイントをおさえることが大切です。
ひとつはメラニンの生成を極力ふせぐこと。(紫外線対策)
そしてもうひとつはできてしまったメラニンを排出できるようにしておくことです。(乾燥対策、食事、睡眠、)
紫外線対策
メラニンの生成を防ぐには紫外線対策を徹底するすることが基本となります。そしてしれは夏だけでなく1年を通して対策することが大切です。
乾燥対策
メラニンを排出させるには肌の新陳代謝を正常におこなわれるようにしておくことが大切です。肌が乾燥するということは新陳代謝を遅らせてしまうということになります。
食事
食べ物についてもメラニンを還元する役割のあるもの(ビタミンC)やターンオーバーを促進させる効果のあるもの(ビタミンB)があるもの、メラニンの分泌をおさえるもの(リコピン)があります。
睡眠
肌の新陳代謝は成長ホルモンの分泌がとても大切です。その成長ホルモンは寝ている間に分泌されるので質の良い睡眠をとれるようにしましょう。
顔のシミの原因は?/消す

顔にできてしまったシミを消す方法はすぐにできるものからある程度の時間が必要なものまであります。
シミを消すための代表的な方法を3つほどあげてみましょう。
メイク
これは顔にできたシミを完全に消すというわけではありませんがポイントをつかめばその日からできるシミ消しのテクニックです。
自分の肌の色にあったコンシーラを選ぶことで簡単にシミを目立たなくすることが可能です。
医薬品
シミを消すのに効果があるとされる医薬品は塗り薬、飲み薬があります。
またドラッグストアで購入できるもの、美容皮膚科などで処方されるものなどがあります。
シミ消しの効果を考えると医療機関で処方される医薬品の方が高いといえます。
レーザー治療
顔にできたシミを消す方法の中で一番効果が高いのは美容皮膚科などでのレーザー治療です。
レーザーはシミの原因となるメラニンを破壊してしまうのでその効果は非常に高いです。
シミの程度にもよりますが軽い目のであれば1回の治療で綺麗になるケースもあります。
顔のシミの原因は?/レーザー

顔にできたシミを短い期間で消すなら医療機関でのレーザー治療がおすすめです。
レーザー治療なら周りの肌にはダメージをあたえることなくシミだけを攻撃して破壊します。
多くの医療機関ではいろんなタイプのレーザー機器が用意されていてシミの種類によって使い分けているケースが多いようです。
そしてシミにレーザーを照射する時にはハリで刺すぐらいの痛みがあるので通常は麻酔を使用します。
またダウンタイムは10日~14日ほどでレーザーを照射した所は軟膏を塗り保護テープを貼ることになります。
費用はクリニックにより幅がありますが5ミリ程の小さなシミの場合は1つにつき5000円から1万円程を目安にしておけばよいでしょう。
顔のシミの原因は?/まとめ
顔にできたシミの原因についてそのメカニズムや対策法などもまじえて解説してみました。
原因を知っていれば適切な対策をすればシミを未然に防ぐことができます。
できてしまったシミを完全になくすのは金銭的負担や身体への負担を考えると大変です。
シミができるのをしっかり予防することの方が格段に負担が軽いのです。